先日、福岡で開催された「AI博覧会」に参加してきました。
AIエージェントや製造業でのAI活用、業務効率化など、さまざまな話を聞いてきました。
最新のAIや新しいサービスももちろん興味深かったのですが、私が特に印象に残ったのは、意外にももっと手前の部分でした。
それが、
「AIを入れる前に、まず仕事を整理すること」
です。
「AIを使いたい」から始めなくてもいい
最近はChatGPTをはじめ、仕事で使えるAIが一気に増えました。
「うちでもAIを使った方がいいのかな?」
と考えている方もいると思います。
でも、いきなり「どのAIを使うか?」から考えなくてもいいのかもしれません。
例えば、
- 「あの資料、どこだったっけ?」と毎回探している。
- 同じような内容を何度もExcelに入力している。
- 「あの仕事は○○さんしか分からない」という状態になっている。
こうした、普段の仕事の中にある
「これ、毎回ちょっと面倒なんだよな」
を見つけるところから始める。
その方が、AIを使うべき場所も見つけやすくなるのではないかと感じました。
AIを入れる前に考えたい4つのこと
① 何を良くしたいのか
「AIを使いたい」ではなく、
「見積を作る時間を短くしたい」
「入力ミスを減らしたい」
「必要な資料をすぐ見つけたい」
というように、まずは解決したいことを考えます。
② 今はどうやっているのか
次に、その仕事を現在どうやっているのか。
誰がやっているのか。
どんな順番でやっているのか。
どこに時間がかかっているのか。
一度書き出してみると、それだけで「ここ変えられそうだな」という部分が見えてくることがあります。
③ 何を見て判断しているのか
これは特に、
「この仕事は○○さんじゃないと分からない」
という仕事で重要だと思います。
経験のある人は、何となく判断しているように見えても、実際には何かを見て判断しているはずです。
何を見て、どう判断しているのか。
そこを整理することで、他の人への共有や、AIを使える可能性も見えてきます。
④ そのために何が必要なのか
ここまで整理してから、初めて「どうやって解決するか」を考えます。
- AIが向いているかもしれません。
- Excelを少し整理するだけで十分かもしれません。
- 入力方法を統一したり、仕事の流れを変えたりするだけかもしれません。
AIじゃなくてもいい
今回、AI博覧会に参加して、むしろ強く感じたことがあります。
それは、
「解決できるなら、AIじゃなくてもいい。」
ということです。
大切なのはAIを導入することではなく、
「今より仕事をやりやすくすること。」
AIは、そのために使える選択肢の一つだと思います。
そして、最初から会社全体を変える必要もありません。
まずは一つ、
「これ、毎回面倒なんだよな」
という仕事から試してみる。
時間が減ったのか。
ミスが減ったのか。
仕事が楽になったのか。
実際に確認して、効果があれば次へ広げていく。
今回のAI博覧会を通して、
AI活用とは「最新のAIを導入すること」ではなく、今の仕事を一つずつ見直して、より良いやり方を作っていくことなのかもしれない。
そんなことを感じました。
私自身もこれから、
「AIを入れましょう」からではなく、
「今の仕事で、どこを良くできるだろう?」
というところから、お客様と一緒に考えていきたいと思っています。